東京藝術大学大学院美術研究科 文化財保存学保存修復彫刻研究室 非常勤講師 山田修氏を
お迎えし、セミナー『3D技術が支える文化資源の活用』を開催しました。

彫刻文化財を支えるためにどういう科学技術を使って「見えないものを見えるように
する」のか、3Dデータの文化財への応用、などのお話をいただきました。
「見えないものを…」ためには、文化財にCT スキャンやマイクロスコープ、蛍光X 線分
析などを使うのだそうです。単純に驚きました。人間と同じですよね。

後半では、先生が手がけられた金剛力士像(仁王像)の想定復元画像や、セミナー当日に
撮影した佐世保市上原町の浄漸寺様の銅造如来坐像の3Dデータを見せていただきました。
銅造如来坐像の3Dデータは、普通のデジカメで撮った70枚程の写真をもとに、このプラザ
でたった1時間程度で作成されました。
ご参加いただいた皆さまから「写真から3Dデータが作れるなんて」とお声がいくつも上が
っていたように、私も思わず「うわぁ」と声が出ました。

普段文化財に触れる事がほどんどない私ですが、このセミナーをきっかけに、まずは近く
にあるものから見に行ってみるのもいいな…と思いました。

ご参加いただいた皆さま、山田先生、貴重なお時間をありがとうございました。

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【浄漸寺様での撮影の様子】
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