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“最後まで諦めない!” 「奇跡の帰還」 “はやぶさ”

 ”最後まで諦めない!”  最近、いろいろな世界でよくこの言葉が聞かれ耳に残っています。6月13日夜、「小惑星探査機“はやぶさ”が奇跡の帰還!」。凄い!このようなニュースは実に爽快ですね。実際、2003年の5月に打ち上げられて、2007年6月には地球に戻ってくるはずが、何度もトラブルに遭いながら、3年遅れて奇跡的に帰還を遂げた訳ですから・・・、信じられます?


 先ずは、はやぶさの主な目的を。 1つは、電気推進。これが例の“イオンエンジン”というもので、キセノンというガスを電離させてプラズマ状態にした後、高電圧をかけて噴射し推進力にするという技術で、軽量なので燃費もよく、宇宙航行には非常に向いているようです。


 2つは、自律制御。これは、地球から遠隔操作して探査するのではなく、探査機自身で判断して探査をすること。つまり、調査対象の小惑星「イトカワ」(※1)は地球から平均3憶km離れた位置を周回しているので、その通信に片道約10~20分はかかり、リアルタイム操作は難しいので、探査用のセンサ以外に自律航行して採取作業等が出来るように機器やセンサ類を搭載していたということ。しかし、この作業直後にエンジントラブルが発生して地球帰還ができなくなったそうですね。


 3つは、小惑星からのサンプル採取。これは、地球外の天体の岩石などのサンプルを採ってくることで、月以外の、しかも地球重力圏外の小惑星からのは初めてですが・・・。まだ、今のところ発見されていませんが、今後の分析を期待しましょう・・・。


 4つは、地球帰還ということですので、これは既に、達成。この他にもいろんな最先端技術の成果を挙げているようです。




 組込みシステムに関心あるものとすれば、自律制御上の機器センサーやマイコン・プログラム等がどのようになっているのか? じっくりと聞きたいものですね。その他、特に驚いたのは、数億キロというとてつもなく離れたところに行ったり来たりできるだけでも感心させられますが、その立役者の“イオンエンジン”ですね。地上では1円玉を持ち上げる程度の力しかないようですけど、「果てしないパワー!」、そして、「クリーンエネルギー!」っていう神秘な力の感じがしますね。



 あと、何で「はやぶさ」?というネーミングにも気になりました。候補が幾つかあった中、当初は、ほぼ「アトム」に決まりかけていたそうですが、それが最終的に「はやぶさ」におさまったそうです。
それは、鳥のハヤブサのように、惑星イトカワにすっと降りて、ぱっと獲物(岩石)を採って帰ってくる姿への連想や、糸川博士が、太平洋戦争時代に「隼」戦闘機を開発していたことや、研究員たちが内之浦ロケット打上げ基地まで行くのに、寝台特急「はやぶさ」を使っていたこと、等だったらしいです。成程、納得。



 最後に、以前のこのブログで挙げた人工衛星「まいど1号」の時は、打ち上げまでの幾難の苦労の末、“あきらめずにやったら夢はかなう。不況で大変な時こそ夢をもたなあかん!”・・・と。今度の「はやぶさ」は地球帰還までの宇宙空間での”めげない””健気な”行動が、「最後まで諦めない!」と人々の感動を誘った。宇宙科学の話題が一番、夢とロマンがあっていいですね・・・。更に、次の「はやぶさ2号」に期待いたしましょう!


※1.イトカワ
 重力は地球の10万分の1、落花生形、岩の塊で、地球と火星の間の軌道を回る、最も長いところが540メートルしかない小惑星。米国のチームが98年に発見し、はやぶさの打ち上げ後、イトカワと命名されました。日本初のロケットを開発し「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる故・糸川英夫博士にちなんでいます。